¨華¨について
司馬遼太郎さんの書籍を読んでいて気づいたことがある。中華の¨華¨が彼ら曰わく唯一の文明という意味であり、その¨華¨の外にある日本や西欧などは蛮夷であるというのだ。ゆえに”華”と称する彼らには外交という概念がない。彼らにとって外交とは朝貢であり、冊封でしかないのだ。
14世紀末に成立した李氏朝鮮はそれを積極的に受け入れ、¨華¨の枝に徹してきた。さらに言えば、中華思想を体現することにより従属姿勢を示したと言える。
昨今、私たち日本人は中国や北朝鮮の態度を見るにつけ憤りを感じている。確かに私たちの価値観からすれば彼らは排他的であり、利己的でもある。しかし、260年もの間国を閉じていたにもかかわらず、ひとたび維新が成ると文明開花の名のもとに西欧文明をふんだんに取り入れて世界の舞台に躍り出た私たちの価値観から彼らを理解しようとするのは非常に難しい。
別に彼らが悪く、我々が正義だと言うのではない。大局的にみれば歩んできた歴史が違い過ぎるのだ。
¨華¨を唯一の文明とする彼らは儒教を国教化することで、その考え方がより固陋になってゆく。朝鮮も然り。合理主義でもある西欧文明とそれを受け入れた日本は彼らにとって蛮夷であることは先にも触れたが、その蛮夷が国際社会で正義を示そうとすれば彼らは自らの儒教思想を虚飾し、固陋なまでに正当化する。¨華¨は時代の流れが変化しようとも¨華¨でなければならないのだ。
私たちが感情論で北朝鮮や中国をみようとすれば本質はみえてこない。まずは歴史を知り、そこから大局的に彼らをとらえようとしなければ、問題の解決は難しくなるだけだ。
中華思想を今も標榜する中国とその枝に咲いた虚飾の華北朝鮮が目の前の現実として存在してることを私たちは認識すべきであろう。李氏朝鮮や中華帝国は日本人的価値観で判断すれば厄介な隣人であるが、先人たちは彼らと渡り合った訳で、先人の足跡を範として難題を解決してほしい。
参考書籍 この国のかたち三 司馬遼太郎






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