吉田松陰という人
私が公僕であった時代の同僚が、このブログを読んで『ジャジーさ、疲れてるみたいだな。』とありがたいような、迷惑なようなメールを送ってきた。
この同僚、実は職場で優秀な男であるにもかかわらず、その稀有な性格からか公僕らしからぬ言動が多い。おそらくは余程の天才か、余程の変人か、どちらかなのだろう。
この同僚と同じような性質の人物が幕末の日本に存在した。吉田松陰である。
私は現在、司馬遼太郎さんの¨世に棲む日々¨を読んでいる途中なのだが、この作品(1巻)の主人公が吉田松陰だ。
作中の松陰は、平素君子人であるのだが、ある事象を目のあたりにすると行動が飛躍する。飛躍するというか彼が育った環境を鑑みれば辻褄(つじつま)が合う。
彼の師は玉木文之進、司馬さんの幾つかの作品に登場する長州の教育者である。
文之進の教育は
『私より公をまず考えて行動しろ。』
というものである。また多分に陽明学の影響が強いので、言行一致を旨としているのであろう。その教育姿勢は、吉田松陰や乃木希典に受け継がれ、日本人的精神の基礎となった、と言えば大袈裟かもしれないが、今に至っても彼の思想や倫理観を美的なものと捉える人は多いはずだ。
そんな訳で世に棲む日々を読んで、吉田松陰という人に迫ろうとしているジャジーです。
内容はいずれまた記事をアップしたい。
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この作品は、私も読みました。読んだ直後は、この歴史観を支持し、結果的に井伊直弼に対して批判的に見るようになっていました。しかし、後になって松蔭自身が大陸進出を主張していたということを知り、松蔭の処刑もある単純に「無念」とはいえないような気がしてきました。
ところで、一昨年に放送された『坂の上の雲』第4話で日本軍の蛮行を描いたシーンがありましたが、このシーンは原作にはないそうですね。実際のところはどうだったのでしょう?
投稿: 旭川の自称美女 | 2011/01/06 20:40
旭川の自称美女、はじめまして。
世に棲む日日読んだんですね。松陰を無垢なまでの公人だと描いている作品ですよね。玉木文之進の拷問に近いスパルタ教育の影響で、真性な陽明学者に育った松陰には密航すら正攻法でなければならなかったのでしょう。
そんな松陰であったこそ、幕末に長州という怪物を登場させることが可能だったはずです。ゆえに松陰の刑死は無念というよりは必然と表現できるかもしれませんね。
あっ、坂の上の雲で森本レオ演じる軍曹が支那人に乱暴を働くシーンは見ましたよ。
NHKに思想的な意図があったのか分かりませんが、当時の日本陸軍は条約改正を実現したいためか国際法を遵守する模範的な軍隊であった聞いています。あのシーンは創作でしょうね。もちろん原作にあのシーンはありません。
投稿: jazzy-misaki | 2011/01/06 21:53