仕事帰りの電車で読んだ本
私の話だが先月の下旬に転職し、営業の仕事を就いた。営業といってもメーカーにおいて小売店さまへ売り込みをするルート営業であり、保険屋さんのような個別訪問の営業ではない。ただ、移動が多く、起床時間が不規則になるため、今まで夜更けまで仕事し、翌朝8時前後に目覚めていた私にはかなりこたえる。疲労も蓄積しているのか、眼底出血までおこしている状態だ。
あまり仕事の愚痴を長々といっても仕方ないので、この辺でやめておくが、要は私がいいたいのは仕事が忙しいので日本史に触れる機会がほとんどなくなってしまったことだ。
梅雨の時期までは、頻繁にブログを更新したり、司馬さんの作品を紹介したりと日本史に触れる機会が多かった。しかし、転職前後からこのブログも更新しなくなり、歴史の”れ”の字も頭をよぎらなくなった。
ストレスが溜まっていて日々考えることは仕事のことばかり。これではいけないと思ったので、今夜は帰りの電車の中で久しぶりに司馬さんの著作を熟読することにした。その作品は『豊臣家の人々』だ。
『豊臣家の人々』は秀吉が一代で築き上げた豊臣家の中で生きた人物を、独特の司馬史観により描いている名作である。今夜は秀吉の妻おね(高台院)の章と、弟小一郎(秀長)の章を前半部分だけ読んできた。
司馬さんの描く豊臣家の人々は作品の中で確実に生きている。茶々や石田三成などの近江派を疎ましく思うおねや、私怨で三成ら近江派を打倒したい加藤清正など、その時代々々での人間関係やしがらみ、そして新興貴族の豊臣家に翻弄される秀吉の近親者たち。この作品はこれらの人物の性格的描写を見事に描き出しているのだ。
この記事では作品の内容を詳しく記さないが、司馬さんが新興貴族の豊臣家をどう考察し、その一族の”家”に翻弄される人々の姿をご覧になりたい方には、この作品はオススメの一冊でる。多くの人にぜひ読んでもらいたい。
最後も私の話になるが、仕事が終わって疲労困憊していた状態でも、司馬さんの作品を読み始めたら疲れそっちのけで熟読してしまった。私のストレス解消法は日本史、特に司馬さんの小説を読むことなのかもしれない。
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