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2009年8月の3件の記事

2009/08/15

日本版ボートマッチ

 以前、このブログに多くのコメントを寄せて下さった”ASTRO-KT”さんから教えて頂いたツール”日本版ボートマッチ”をご紹介したい。
 現在、読売新聞のインターネットサイトYOMIURI ONLINEでは、有権者の投票行動の基準となる”総選挙2009 日本版ボートマッチ”を提供している。ボートマッチは、30問近い設問に答え、その回答がどの政党と近いのかを判定するものである。私も投票行動の指針とするために先ほどやってみた。
 最も政策が一致した政党は”国民新党”で一致が18、不一致が14という結果であった。ちなみに、最も政策が一致しない政党は”公明党”で、一致が8、不一致が24である。

 私が国民新党との一致が多いのは、必然的な結果かもしれない。4年前の郵政解散では小泉劇場を批判して、郵政民営化反対の候補者を支持したのだから。詳しくはこちら
 郵政公社を民営化することは仕方ないにしても、急激な民営化は利用者の困惑を生むだけだと私は考えていた。しかも、郵貯や簡保の残高が、市場原理主義者や外資系金融機関に流れることも危惧していた。そうした考えから早急な郵政民営化には反対したのである。
 公明党と不一致が多いというのも当然の結果であろう。私はこの国が好きだし、坂の上の雲を目指して必死に走った近代日本人に尊敬の念を抱いている。公明党は支持母体の創価学会が、戦前の日本の覇権主義を全面否定している訳で、歴史認識が私とまったく違う。(日本は帝国主義的な道を歩まなければ、19世紀以降生きてゆけなかったし、ロシアの南下運動に侵食されていたと私自身は考えている。)
 政策も、都合の良い部分だけ自民党に容喙する程度の政党を、支持する気にはなれない。

 現在の日本の政治は”二大政党制”の様相を呈しており、マイノリティーの意見が軽んじられてしまう傾向にある。私の考え方は、真の民主主義とはマイノリティーの意見も汲み上げることができるシステムであると思う。小選挙区比例代表並立制の導入により、その傾向が顕著になってしまった。
 二大政党制は、政権交代が可能なシステムとして評価はできる。しかし前述したように、マイノリティーの意見を封殺してしまう弊害もあるのだ。

 政治について駄文を長々とつづってきたが、このページをご覧の皆様も、インターネットの掲示板などに煽動されることなく、自身の意思で一票を投じてほしい。私も8/30は意思を示しに行く予定だ。

 賢明な有権者の皆さん、選挙に行きましょう。

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2009/08/08

ドラマ『坂の上の雲』キャスト

 今秋から放送予定のスペシャル大河ドラマ『坂の上の雲』の配役がほぼ決まった。
 配役は以下のとおり。

秋山真之 本木雅弘

秋山好古 阿部 寛

正岡子規 香川照之

正岡 律 菅野美穂

夏目漱石 小澤征悦

秋山久敬 伊東四朗

秋山 貞 竹下景子

秋山多美 松たか子

伊藤博文 加藤 剛

広瀬武夫 藤本隆宏

東郷平八郎 渡 哲也

高橋是清 西田敏行

児玉源太郎 高橋英樹

長岡外史 的場浩司

井口省吾 堤大二郎

藤井茂太 宮内敦士

陸 羯南 佐野史郎

正岡八重 原田美枝子

秋山季子 石原さとみ

山本権兵衛 石坂浩二

八代六郎 片岡鶴太郎

乃木希典 柄本明

乃木静子 真野響子

伊地知幸介 村田雄浩

 私が思うハマリ役は何といっても正岡子規の香川照之さん。
 映画『剱岳<天と記>』では、案内人の宇治長次郎役を見事に演じきった。また、演技派女優として応援している菅野美穂さんの妹リツ役も期待大だ。
 小説では天才として評価されている児玉源太郎は、高橋英樹さんが演じる。児玉にしてはカッコ良すぎる気もしなくもないが。私は映画『203高地』を観ているので、どうしても児玉=丹波哲郎さんのイメージが強い。
 小村寿太郎の竹中直人さんはハマリ役だろう。

 さて、乃木大将の配役である。先日、柄本明に決定した。小説では徹底的に愚物として描かれた乃木大将、それを誰が演じるのか期待して待っていたのだが、柄本さんとは意外である。前述した203高地でのイメージが強く残っている私は、乃木=仲代達也さんのイメージであるため、ドラマにおいても重厚感のある役者さんが演じると思っていた。
 柄本さんが決して重厚感がないとは言わない。ただ、どうしても『功名が辻』での秀吉のイメージが強いので、この配役を聞いたときは「えっ」と思ってしまった。しかし、評価はドラマを見てからにしたい。
 あとは無能参謀伊地知を村田雄浩さんが演じる。村田さんといえば、私が楽しんで見ていた『スチュワーデス刑事』で財前さんの夫役を公演した俳優であり、個人的には好きな俳優さんである。無能伊地知を村田さんがどう演じるのか注目したい。
 スペシャル大河ドラマ『坂の上の雲』、今から楽しみだ。

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2009/08/01

幕末雄藩”@nifty投票”の結果

 日本史が好きな方の多くは『”~時代”に興味がある』というものがあるはずだ。私自身のその時代は江戸時代と幕末(大局的にみれば幕末も江戸時代なのだが)である。
 特に政治史は好きで、ブログでも多くの江戸政治家を取り上げてきた。
 そして幕末、時代の激動と共に駆け抜けた志士たちの活躍を小説やドラマで見てはその都度胸を躍らせている。もちろん彼らだけでなく、その活躍を支えた藩という組織にも関心を持っている。今回はその幕末雄藩についてブログをご覧の皆さんに投票してもらった”@nifty投票”の結果から随想風に記してゆこうと思う。

@nifty 投票「幕末の雄藩でその活躍が好きなのはどの藩ですか?」の結果は以下のとおり。

薩摩藩:23票 (29%)
会津藩または新撰組等の幕府関連組織:15票 (19%)
長州藩:13票 (16%)
宇和島藩:13票 (16%)
土佐藩:8票 (10%)
佐賀(肥前)藩:6票 (7%)

 結果は薩摩藩がトップであった。やはり幕末三傑のうち2人を擁する薩摩藩に多くの方が魅力を感じたのであろう。西郷、大久保といえば「尊敬する歴史上の人物」という問いで常に上位にランキングされる人物であり、賢君徳川慶喜にして「幕府に西郷、大久保ごときの器をもった人物がおるか。」と言わしめたほどである。
 特に西郷隆盛は人間としての器もケタ外れであろう。本来であればその才覚を駆使してたやすく権力を掌中に収めることできるにもかかわらず、自身を”愚鈍”であると観じきってしまい、配下の人々に仕事をしやすくする。しかもその責任は西郷自身が取る。まさに究極の将帥の姿であろう。
 今の時代にこれほどの器を持った政治家が日本にいるだろうか?狷介固陋な小泉純一郎氏や、曖昧な抽象論ばかり口にする野党幹部たち。もっと西郷のごとく大きく構えて、堂々と国民に向き合うべきではないだろうか。
 現代の政治の話はやめておく。
 西郷や大久保は自身の役割を心得ていた。そして薩摩藩全体を彼らの向かう方向へと舵を切らせた。西郷という巨大戦艦に有能な志士を乗せ、舵は大久保が取る。燃料の供給者は島津久光。ゆえに向かう方向が同じ時には歯車が見事にかみ合い、驚異的なスピードで推進する。しかし、その方向性が違ってくると、あまりに個性が強すぎるために互いを傷つけあってしまうことになる。それが幕末薩摩藩の長所と短所といえるだろう。少なくとも私にはそう映る。

 佐幕的立場の藩に投票される方が薩摩の次に多かった。日本人の伝統的性格である”判官贔屓”をこれにみることができる。佐幕的な藩や組織といえば、会津、桑名、長岡などの徳川親藩や新撰組、京都見廻組といった治安組織が思い浮かぶ。特に新撰組は司馬遼太郎氏の作品「燃えよ剣」や三谷幸喜氏のドラマ「新撰組!」などの影響で人気は高い。私が4年前に壬生寺を訪れた際にも、多くの歴女が隊士たちへの想いを訪問ノートに記していた。
 少々語弊があるかもしれないが、新撰組という組織は治安維持を名目にした単なる”人斬り集団”を、後世の時代小説家たちが義士にまつり上げた感がある。志士としての器量や才覚は土方はズバ抜けているが、他の隊士にはそれが乏しかった。乏しかったと言い切ってしまうこともないが、土方と他の隊士の終わり方を見るとそれは歴然である。

 意外にも長州藩が人気がない。実際は私もこの藩が好きってことはないのだが、明治の元勲伊藤博文のような才覚ある政治家を生み出した藩風は高く評価したい。
 司馬遼太郎氏の作品「花神」の主人公である大村益次郎にしたって、この藩領で生まれていなければ単なる田舎医者として終生過ごしていたはずだ。長州というナショナリズムが強い地域と藩風があったからこそ軍略家大村益次郎になりえたのである。
 また、この藩が幕長戦争に勝利していなければ、倒幕という流れが生まれることなく、さらに日本が文明開化に目覚めることもなかっただろう。そう考えると長州藩の果たした役割は、ある意味薩摩藩のそれより大きかったのかもしれない。

 その他、宇和島藩が高い得票を得ていることに驚く。日本史に詳しくない方には幕末宇和島藩が果たした役割など知ることはないであろう。私自身も司馬氏の「街道をゆく」を読むまでは宇和島藩など”伊達家の枝”程度にしか考えていなかった。しかし、この藩は知れば知るほど面白い。
 藩公の伊達宗城は好奇心の塊のような人で、開明的な人物を身分関係無く重用した。蒸気船の建造に関しては前述の大村益次郎(この時期は村田蔵六と称す)や堤燈張りの嘉蔵、医学に関してはシーボルトの娘イネや、同じくシーボルトの弟子二宮敬作などを重用し、藩を上げての技術革新を成し遂げようとした。
 こうした事実を顧みると、”通(つう)”の人には宇和島藩が魅力的に映るのが分る。

 その他、坂本龍馬や板垣退助を輩出した土佐藩、宇和島藩と同様に名君の鍋島閑叟によって技術革新を進めた肥前藩など、幕末の藩を調べてゆくことは本当に面白い。 

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